真面目なあたしは悪MANに恋をする
俺はホストのバイトを辞めた

俺の性格に合っているバイトかと思ってたんだけどねえ

嫌悪感を抱くようになって、辞めさせてもらった

今はマサと同じように、バイトの梯子をするようになった

大学が終わってから、夜10時までチョーのバイト先と同じとんかつ屋でキッチンに入っている

長続きするバイトが見つからずに困っていたし、軽い気持ちで始めた

とんかつ屋のバイトが入ってないときは、古本屋のバイトを入れるようにしてる

あとは単発で、大学校内に張り出される求人広告に手を出したりもしてる

10時から深夜にかけては、漫画喫茶やコンビニでバイトして夜中の2時~3時に家に帰っていた

今夜は珍しく深夜のバイトを入れてなかった…というか、入ってなかったから真っ直ぐに家に帰ろうとしたところに、ケンたちに使ってしまった

とんかつ屋のバイトを終えて帰ろうとしたところに、ハナちゃんを人質にとるようにしてケンたちが公園で待っていたのだ

「この時期のケンはさ…夜も眠らずに遊びまくるのはわかるけど、あれじゃあ、体を壊すよね」

マサがウーロン茶を片手に、俺の隣に尻を移動すると囁いてきた

「そうだねえ。義妹さんが亡くなったのが、ちょうど今の時期だもんねえ」

「辛いのはわかるし、付き合ってあげられるのは俺らしかいないのも理解してる。だけど少しくらい休んで欲しいよね」

「ケンなら大丈夫だよ」

俺はマイクを離さずに熱唱を続けているケンの横顔を見つめた

きっと大丈夫

必ず、つらい壁を乗り越えて幸せを見つけられるよ

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