時空の旅人
『っく………』


なんていう、夢を見てしまったんだ…………

あたしは髪の毛をくしゃりと掴み、自嘲した


あの時のままあたしは一歩も進めていない……


ただただ後ろを見続け、悲しみ立ち止まっているだけなんだ……………


あたしにはきっと流す涙も零れる笑みも―――

きっと必要ない―――



偽の涙……偽の笑みがきっとあたしにはお似合いなんだ………



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表紙・目次

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