Dear俺様教師【完】





「私、一度だけ章吾と・・・海へ来た事があるんです。」


「一度だけ??」


「はい。今まで生きてきて、海に行ったのはそれっきりで、今日が2回目です」


「へぇ・・・宍戸と、、、」


「その時は真昼間で、人もたくさん居て、章吾とはぐれちゃったんですよ。まぁ、章吾は私を置いて帰っちゃったんですけどね・・・。」


「手はつないでなかったのは??」


「手なんてつないだ事ないですよ。キスだって、触れ合うこともした事なかったです」


「お前ら本当に付き合ってたのかよ」


「先生も聞いたでしょ??章吾は私を利用していたんです。振られてから色々思い当たるふしが出てくるなんて・・バカみたいですよね・・ハハ・・」




私、まだ章吾が好きなのかな??涙・・・・出てきちゃった。




「それにしても、海綺麗ですね~!!夜の海がこんなに綺麗なんて、すごいですね~!!」



私はごまかした。


でも先生にはごまかし切れない。




気づけば、先生は私のすぐ隣に来ていた。















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