Dear俺様教師【完】
そこには、笑顔で私達の所に向かってくる男の子がいた。
笑顔が超似合う。
カッコいいと言うよりは、カワイイって感じの子。
身長も、先生よりは全然小さくて・・・。
「やぁ、蓮兄さん・・久しぶりだね」
「爽、久しぶりだな」
爽??この子の名前かな??
「坊ちゃま、この方が岡田実来様でございます・・・蓮様の、恋人でございます」
「こ、こ、こ恋人///!!」
「何だ実来、本当の事じゃないか」
「そ、そうでした・・・」
つい【恋人】というフレーズに反応してしまった。
そうそう、私と先生は(仮)の恋人同士だった。
「初めまして!菅野爽(カンノソウ)って言います。年は、君と同じ17歳。よろしくねっ、実来ちゃん・・・」
私に笑顔で挨拶してくれた爽君。
優しそうな子・・。
「岡田実来です。よろしく・・爽君」
この子が、私の家庭教師・・・??
そして爽君は椅子に座った。
「爽は、俺の親父の弟の息子で、俺とは従兄弟だ。」
「従兄弟・・ですか」
「蓮兄さんには小さい頃からよくしてもらっててね、僕の憧れなんだ」
爽君は、目を輝かせて話していた。