Dear俺様教師【完】
「だいたい、初めて会った人に対して失礼じゃありません??爽と私の事何も知らないくせに」
「知らないよそんなの・・だけど、あなたみたいな人ってなんか許せない。理想だなんだって言う前に、まずは本当の爽君と少しでも付き合ってみたら??」
「どうして??私の理想の相手じゃないのよ??」
「そんなの、付き合ってみないと分からないじゃない」
「もういいの・・私の理想の相手なら、お父様が用意して下さった男の方々がいるから」
"バシン!!!!"
その時、リビング中に痛々しい音が響いた。
「何するのよ!!」
「最低・・」
実来が夢乃の頬を平手打ちしたのだ。
もういい・・
もう十分だ・・・。
俺は、立ち上がった。
「実来、もういいよ・・俺がいけないんだし。夢乃の気持ちはよくわかったから。」
そして俺は、ゆっくり玄関まで向かった。