Dear俺様教師【完】





すると先生は、私の目を真っ直ぐ見て言った。




「好きだからに決まってんだろ」




一瞬、頭の中が真っ白になった。


だけど、すぐ心臓が波を打って、身体中に熱が走った。



「じ、冗談はやめて下さい!!」


「冗談・・・か・・そう思いたければ思えばいい。だがいい機会だから言っておく。」



先生は、少し低めの声で言った。




「俺はお前が好きだ」


「・・・・・先生」


「こんなの俺らしくないが、初めて逢った時からお前に惚れてる。だから傍におきたいと思った。」




先生が私を好き・・・・??


うそ・・・


嬉しいと思う反面、先生のただの優しさ=同情かとも思う自分がいた。



だから・・・・




「へ、変な同情はやめて下さいよ!!!」



私はそう先生に告げて、部屋を飛び出した。



何で素直になれなかったんだろう・・・・








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