【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―
残る二頭に跨るのも、彼と同じくらいの年齢の少年である。

彼らは、派手な衣装を風変わりに着くずしていた。

「どちらだとて、よいではないか」

うそぶく吉法師に、共の少年たちは、顔を見合わせる。
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