恋口の切りかた
血に濡れた刀に映っていた己の顔──



それは、



おもちゃで遊ぶ子供のように、無邪気に愉悦(ゆえつ)の形にゆがんだ笑顔だった。





なんで……?





刀を握る手が、震えた。


私、人を斬りながらずっと──こんな風に笑っていたの……?


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