恋口の切りかた
そう言えば、彼には弟が二人いると聞いていた。
「へえ……」
ということは、
この子も領主様のお子さまかぁ……。
あんまり似ていない。
横でフンドシ一丁になってる漣太郎は、
日焼けして真っ黒、
体中すり傷だらけで
ギラギラした気配を漂わせていて
いかにも野生児、という感じだけれど
「平司」というこの子供は、
色白で柔らかな印象だし
着物も髪もきれいに整えていて
いかにも武家の御曹司(おんぞうし)という感じ。
っていうかたぶん、
平司のほうが普通で
漣太郎が変わっているんだとは思うけれど。
漣太郎が脱ぎ捨てた着物やら木刀やらが転がっている辺りまでやってきて足を止め、
少年はこちらをにらむように見た。
「へえ……」
ということは、
この子も領主様のお子さまかぁ……。
あんまり似ていない。
横でフンドシ一丁になってる漣太郎は、
日焼けして真っ黒、
体中すり傷だらけで
ギラギラした気配を漂わせていて
いかにも野生児、という感じだけれど
「平司」というこの子供は、
色白で柔らかな印象だし
着物も髪もきれいに整えていて
いかにも武家の御曹司(おんぞうし)という感じ。
っていうかたぶん、
平司のほうが普通で
漣太郎が変わっているんだとは思うけれど。
漣太郎が脱ぎ捨てた着物やら木刀やらが転がっている辺りまでやってきて足を止め、
少年はこちらをにらむように見た。