恋口の切りかた
「おい! ここを開けろよ!」

俺は刀丸を抱えて、彼の家の戸をがんがん叩いた。

「このままじゃ刀丸が死んじまう!」

刀丸が死んでしまう……。
自分で口にした言葉の恐ろしさに、身震いした。

「たのむから開けてくれよ! ここ、刀丸の家だろ!」

ひぃーん、と俺に抱えられたまま、刀丸が再び声を上げて泣き出した。

「おとう、おかあ……!」



「そんなやつはうちの子じゃねえッ!」



唐突(とうとつ)に

家の中からかけられたするどい声に、

俺は凍りつき、
刀丸の小さな肩がびくっと震えた。
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