黄昏恋夢

黄昏の街2

今日は同伴の日。


馴染みになったお客さんと、出勤前に食事して、

そのまま店に行く。


電話には出ずに、コールが終わるのを待って、すぐメール。

”ごめんなさい、今電車乗っちゃって!そちらは間に合いそう?”



電車が動きだすと、次の駅まで2分ほど圏外。


ちょっとだけ目を閉じる。

すぐにまた夢の中に戻れそうな勢い。


1年ほど前から、黄昏時は私の朝になった。

オレンジの高く広がっていく空。

父親程に年の離れた男性と、食事して雑談をして、

時には母親になったり、

恋人になったり、

私は、こんなに色々な役を演じることが出来る自分に、


少し感心して毎日を過ごしていた。


< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop