人形姫～Where is Princess's mind？～

このまま時間が止まればいいのに。っとか思いながら暫く話して、

“ケータイ貸して”

っと言って手を出せば、彼は素直に渡してくれた。

それに自分のアドレスを打ち込んで返す。

“私のアドと番号、入れたから。直のも入れて？”

そう言って、自分のケータイを彼に渡す。

“了解”

そう言って、受け取った彼だけど、開いた瞬間固まった。

どうしたんだろうっと思考を巡らせて思い当たる節があがった。

・・・待ち受けだ。

“詩音、この写メ・・・”

“あっ”

案の定彼は待ち受け画面を見て固まっていたわけで。
だんだんと顔が赤くなるのを感じた。

“詩音も、持ってたんだ”

それはいつの日かの電車の中の写メで・・・。