紅色の永遠
褪せること無き想い
空気が花色になった今日日。

赤茶けたレンガがちぐはぐに、しかし美しく並ぶ石橋を、感慨深げに歩く女性。

焦げ茶のセミロングが柔らかく波立ち、長めの前髪から覗く。

彼女は少しばかり湿った空気を纏い、悲しげな瞳を彷徨わせている。

通り過ぎる街頭を見ては、憂いの溜め息を吐く。

まるで、彼女が望んでいるモノが一つもないかのようだ。


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