君のとなり
「はいー」
適当に返事して、勢い良くドアを開けると、そこに立っていたのは……悠ちゃんだった。
「ゆ、悠ちゃん!!」
「驚かせちゃった?ごめんね。」
クスッと笑った悠ちゃんに目眩さえ覚えた。
「いや、大丈夫…!!」
「あの、昨日は迷惑かけたみたいで……」
「もう大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
髪を触った悠ちゃんは少し気まずそうに苦笑いをしていた。
「それなら良かった!」
「名前も呼び間違えたみたいで、本当ごめんね」