君のとなり
「え?」
「淳平も知香子ちゃんとご飯行くみたいだしさ。」
「そうなの!?」
「おいおい~。妹を口説くなよ」
なんて言いながらお兄ちゃんがニヤニヤして階段を上がってきた。
「口説いてねーよ」
お兄ちゃんの頭をパシッと叩いた悠ちゃん。
「ここ、ご飯まだだろ?せっかく言ってくれてんだから悠輔と食べに言ってこいよ」
「え、うん。じゃあ……」
「よし、行こうっ」
「ここに手出すなよー」
って、冗談で言ったお兄ちゃんを全力で叩いてから、悠ちゃんの後を着いていった。