恋に恋してる
ガタッと席を立って
聡 と呼んで笑った。

聡はびっくりしていた
その顔は初めて可愛く見えた。

彼女に一礼して 元カノ と笑って言った。

彼女は苦笑いを浮かべながら頭を少し下げた。

金髪の肉付きがいい汚い女だった。ああ、お似合いか






私はね、最悪な女だったよ。自分でもわかってる。だって聡のことはこれっぽっちも好きじゃなかった。それに二股してたし、気付いてた?気付こうともしなかったよね?自分のつまらない話をペラペラ話して全く知ろうともしない。最初から
私はあなたに何も望んでない。

でも、ありがとう


と言って店を出た。
私の中のもっと深い私が出てきて汚い言葉を吐いた

私はもう
心は丸焦げになっていたんだ。


だから強くなれた
言いたいことが言えた
あの後あのカップルに恨まれようが愚痴を言われようが
どうでもよかった。
縋るとこもない
助けを呼ぶとこもない
私は独りなのだから


だから涙も出なかったんだ。
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