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こう云うのは
好みじゃないんだ。

上からモノを云われるのも、
女を
モノ扱いする男も大嫌いだ。

悪いが、自分のペースに
巻返えさせて貰う事にした。



「要らないなら
2、3日と言わず
あの子、ウチに下さいよ。」



涼しい顔でこんな事を
ヌケヌケと云うのは
俺の"専売特許"だ。

ヤツの顔は
見る見る顔色を失う。

けれど、文句は云えまい。



「そりゃどうかな・・
________ シア? おいで。」



答えもせぬウチにまた
彼女を呼び戻してた。


( シア・・ね。)


さては食い尽くして
厄介払いか。

彼女も気の毒だ。
誘って、
本当に泣いたりしないかな?



「1ヶ月、Jude君の
トコで働いてみない?」


「え・・?」



・・そら見ろ、

崖から突き落とされた
気分にもなるぜ? 普通。


ニヤニヤと
グラス片手に見上げ
彼女の反応を
楽しんでいるかのこの男が
許せないと・・思った。


ヤツは彼女が自分から
離れたがらないだろうと、
見せ付けたいのである。





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