『降下を志願する』

午後3時42分

喧騒と人混みのモガディシュ・ダウンタウン上空。

そこに突如飛来したブラックホークに、モガディシュの市民達は騒然となる。

当然殆どがアイディード派の連中だ。

大声で隊員達を罵倒しつつも、武器を持たない彼らは蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

そんな中へと舞い降りていく、アメリカ軍兵士達。

ホバリングするブラックホークからロープが下げられ、そのロープを伝ってラペリング(懸垂降下)を敢行する。

70フィート(約21メートル)の高さからモガディシュ街路へと降下するレンジャー隊員、そしてデルタの隊員。

まずレンジャーが迅速に目標ビルに降下し、建物の四隅の安全を確保する。

手馴れたものだ。

周囲を警戒、慎重且つ素早く安全を確認、現場を確保。

更に他のレンジャー達も降下を続ける。

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