『降下を志願する』

午後5時03分

辺りが暗くなってきた。

夕暮れが迫りつつある。

チョーク4部隊を率いるエヴァーズマンは焦燥に駆られる。

このまま夜になったらどうする。

一時間もすれば終了する作戦だと思っていた為に、誰も暗視ゴーグルを持って来ていない。

夜間の戦闘になると格段に視界が悪くなる。

負傷者を多く抱えたこのメンバーで、夜間戦闘はきつすぎる。

更なる犠牲者を出しかねなかった。

と。

「止まれ!」

前方に動くものを発見し、エヴァーズマンは部隊を制する。

民兵のテクニカル(ピックアップトラックなど民間車両の荷台に銃砲を据え付け、車上戦闘を可能にした戦闘車両)だろうか。

緊張が走る。

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