『降下を志願する』

午後5時34分

建物の陰に隠れ、銃撃してくる民兵に応戦。

しかしこちらが数発撃てば、民兵達は数十発、更にRPGの砲撃まで返してくる。

爆発の破片が飛び散ってくる。

勝負にならなかった。

圧倒的な人数差がある。

レンジャーチョーク1部隊指揮官であるラリー・ペリーノ中尉は歯噛みしていた。

彼の部隊は逸早く、ウォルコットのブラックホーク・スーパー61の墜落した、標的ビルから5ブロック北東の地点に到着していた。

だが、それは同時に押し寄せてきた民兵の大群との戦闘を意味した。

僅か12名のチョーク1部隊。

負傷者も多数いるし、弾薬も底を尽きつつある。

付近の建物内を占拠し、そこを拠点に戦闘を続けるものの、状況は不利と言わざるを得なかった。


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