雨に恋した華
「俺、家庭教師のバイトしてるし、教えるのは得意だよ。それに、少しだけど留学経験もあるしね」


「でも……」


正直、すごく戸惑った。


虹希さんに近付くチャンスだと、すごく喜んでいる自分(アタシ)がいる。


だけど、彼に勉強を教えて貰うなんて緊張するから無理だと、必死に否定する自分(アタシ)もいる。


どちらの自分(アタシ)の言い分も、あたしにはよくわかっていた。


あたしが返事を出来ずに戸惑っていると、虹希さんが申し訳なさそうな表情になった。


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