雨に恋した華
リビングに行くと、パパとママがソファーに座っていた。


「あっ!紫、起きたんだ」


「おはよう」


口々に言ったママとパパは、笑顔であたしを見た。


「うん、おはよ〜」


あたしは言った後、小さな欠伸をした。


「今日はどっちにする?」


ママはそう訊きながら立ち上がって、エプロンを着けた。


「オムレツにしようかな。パパはもう食べたの?」


「うん、食べたよ」


パパを見ながら訊くと、パパが笑顔で答えた。


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