雨に恋した華
やっぱりダメなのかな……


あたしの中に、不安な気持ちだけが残った。


いつまで経っても何も言ってくれない虹ちゃんとの間に、見えない大きな壁を感じてしまう。


自分の気持ちを伝えている間、胸の奥が苦しいくらいに締め付けられてすごく痛かったけど…


その時よりも、虹ちゃんとの距離を感じてしまった今の方がずっと胸が痛くて、気が付けば涙が溢れていた。


「帰る、ね……」


改めてもう終わりなんだと感じたあたしは、彼の手をそっと離して踵を返した。


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