雨に恋した華
「紫が声を掛けてくれた時は、本当に嬉しかった。思わず、次に会う為の口実まで作ったくらいだったし……」


そう言った虹ちゃんが、フワリと笑った。


「ここで勉強を教えてた時も、何度も紫の事を抱き締めたくなった。でも外から聞こえて来た雨音で、急に元カノの事を思い出したんだ……」


急に不安になった彼は、忘れていたハズの元カノの浮気現場をまた思い出してしまった。


だから…


あの時、虹ちゃんはあたしを突き放そうとして、あんな風に酷い事を言ったんだ…。


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