【詩音×愛祐実】パパとママの秘密の夜


不思議そうな顔をしてあたしを見る社長さんらしき人。


「すみません、娘がご迷惑をかけました」


それに答える事無く、想が一礼して花の前に手を差し出す。


「花、おいで」

「ぱぱ!」

想が優しく言って手を差し出すと
花が笑顔で想の胸に飛び込んだ。



本当に花ってば想の言うことしか聞かないんだから



「ぱ・・ぱぱ?」

今度は女の人が驚いた声を上げる。


そりゃあそうだよね

傍からみたらあたし達兄弟にも見られてもおかしくないよね。


ちょっとショックだけど


でも

「はい、この子は俺達の子供です」


片手で花を抱っこして反対の手であたしの手を握って想がはっきり言う。





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