【詩音×愛祐実】パパとママの秘密の夜


青山のおじさまの会社からお手伝いを終えた想が
帰って早々そんなことを口にした。


「パーティー?」


あまり聞いたことがない言葉に首を傾げるあたし。


「そう、有栖川って人主催のパーティーなんだけど、
おじさんが良かったらお前らもって」


「お前らもってあたしと誰?」

「花に決まってんだろ?」


パーティー・・かぁ


今までそんな素敵な所行ったことなかったし・・

一生縁がないと思っていたし・・


行ってみたい!!

けど・・


「あたし達みたいなのが行ってもいいのかなぁ?」

「いいんじゃねぇ?んな機会滅多にねぇだろ?」


そう言いながらテーブルに置いてある新聞に手を伸ばす。



「でも」

「ぐだぐだ言うなら断るぞ」


ギロリとあたしを睨む想に

「行く!!行きます!!」


ついそう答えてしまったあたしだったけど。




改めて来てみると凄いというかなんというか・・



決してあたし達の入れる所じゃないっていうのが分かる。

< 2 / 20 >

この作品をシェア

pagetop