突然の出会い
立食形式なので茜ちゃんの身長ではテーブルの上のものが見えないからだ。


俺に抱き上げられた茜ちゃんは、最初は驚いたのか固まっていた。


しかし、すぐになれたのか俺の腕にしがみつきテーブルの上の料理を楽しそうに見ている。


「おにいちゃん」


そう言って俺の服を引っ張った。


「ん?なに、食べたいものあったの?」


「けーき!!」


……これは、また…


飯じゃねぇー…


「…茜ちゃん、まずはご飯食べようね」


俺がご飯ものの方へ体をむけるが…


「やっ!けーき」


俺が向きをかえても今度は茜ちゃんが体の向きをかえてケーキをみている…


困った……


飯も食ってないのにいきなりデザート、幼児に食べさせるのはあれだよな……


教育上よろしくないよなぁ~


困っているところにちょうどいいものが目に入った。


「茜ちゃんあっちにうさぎの形したタマゴあるよ」


そう、俺が見つけたのはやたらメルヘンに作られた料理たちだ。


きっと茜ちゃんみたいにパーティーに来てる子供たちの為の物だろう。


なかなかやるなぁ、上月さん。


「うさちゃん?」


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