これが俺の体験



気付いた時、
俺は母親に服で叩かれていた。


なんで?

俺、そんなに憎いの?


分かったよ……。


俺は最後に片目を叩かれた瞬間、
初めて母に手を出した。



柱に母親を叩きつけ、
怒り任せに顔面を殴ったのだ。


「うう……」


母がうめく姿を見て初めて我に返る。


やってしまった……。


今まで殴れない相手を俺は……


自分の拳を見ると、赤く腫れていた。



「人殺しッッッ!!」

母は顔を抑え、涙をながして俺に向かって叫んだ。


違う……。

こんな風に泣かせたくなかった。


俺は……こんな………
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