これが俺の体験

僕は何も出来ない……。

ただ恐くて、恐くて逃げたい。


僕が恐いのは、今よりも皆が帰った後だ。

おそらく……僕は……また泣くんだ。

痛みに……。


「泣いていたら、許されると思ったか?」


身体がぶるっと震えた。

恐い、恐い、恐いっ!

いつも以上に恐いっ!

身体が震え、歯がガチガチと音を立てる。


「詳しく聞こう。話はまずはそれからだ」


すっとソファーに座り、僕を軽く叩く。

痛くないけど、僕は恐くて動けなかった。

しかし、おっちゃんは僕を見て、


「座れ」


目を吊り上げたままそう言い、僕は震えたままソファーに座り直した。


「お前らもだ。そこに座れ」


テーブルの前を指し、皆が震えて泣きながら座る。

まだ叩かれたりしていないのに、涙が止まらない。


< 80 / 80 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ヒューマノイドハンター

総文字数/2,138

ファンタジー3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
DT30 世界を舞台した対戦後、核の乱立による崩壊は全ての人々に絶望を与えた。 価値観の違う世界の首脳陣による、勝手な対戦は当時、人種を根絶やしにするようにも見えた。 しかし彼らは反省する。 自らの野心、欲望が世界を壊した事に。 変わり果てた世界に失望し、彼らは本当の意味で手を取り合うと誓った。 だがその矢先、銀河の果ての生命体が地球人に否を唱える。 自らの星を壊し行く地球人に彼らは我慢出来なかったのだ。 そして彼らは強行手段に移る。 容姿が全く同じになる、ヒューマノイドスライムを世界に巻いたのだ。 ヒューマノイドスライムは容姿を手にすれば、オリジナルを消して行く。 立ち向かう地球人だったが、圧倒的に不利だ。 時代が退行して行くDT42、ついに地球人の怒りが爆発しヒューマノイドスライムを根絶やしにせんと立ち上がる。 それが特殊部隊――ヒューマノイドハンターだ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop