ー親愛―




眠ったシンの背中を 指でなぞる




“シン。愛してる”




心の底から 愛してるよ




“私、幸せだよ。シンが帰って来るの、ここで待ってるからね。”




シンに寄り添うようにして 眠りにつく





雲ひとつない きれいな満月の夜



満月は嫌いだった



だけど 貴方と見るもの全て、大好きになる



シンは私に“お前が俺を変えたんだ”って言ったけど。それは違うよ、シン―――貴方が私を変えてくれたんだよ



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