ー親愛―
これが恋というなら 恋なのかもしれない
認めたくなかった
これを認めたら 私 《恋》か《友情》どちらかを諦めないといけない気がした
“八重…?”
沈黙の私に沙耶が 心配そうに話しかける
“右側の人って…金髪じゃない方だよね?…沙耶って年上好きなんだ。”
“うん。”
ほんのり赤くなった顔で頷く沙耶は とても可愛い
私の心臓は今にも爆発してしまいそうな程 鼓動を打つ
その鼓動が沙耶に聞こえてしまうんじゃないかと不安だった
それよりも もっと不安だったのは、多田慎二が私に気付く事
気付かれて声でも掛けられたら…きっと沙耶は私の気持ちに気が付かず、《恋のキューピッド》とやらをお願いされるだろう
久し振りに多田慎二に会えた事 と 沙耶に知り合いだとバレない事
もう 私の心臓は限界寸前だった