ー親愛―
“ご、ごめんなさい…。私、ただ…刺青があんまりにも綺麗だったから…。私こそ…変な意味に。”
しどろもどろ だった
別に何かを期待してたワケじゃない
だけど…
だけど…
目の前で服を着だす多田慎二は 私が思ってた程…の男じゃなかった
ってか、私 何も知らなかったんだ
本当は あの時…出会った時、あまりにも印象づけられたから、恋に落ちたと錯覚してたんだ
そんな風に 自分の中で言い訳をして 心の整理をした