先生にキス〈4〉
グッと紅茶を飲み干すと…
ん??
あれ?このカップ……。
「あ、間違えて俺のカップ渡しちゃった…。ごめんな。」
先生は笑顔で謝る。
私…先生の飲んでた紅茶を飲んじゃったの!?
「じゃあ、俺は幸歩の紅茶を貰うからな。」
先生は、ヒョイッと私の飲んでいたティーカップを持ち上げると、上品に口へと運ぶ。
まさか…
先生、わざと自分の飲んでた紅茶を私に手渡したんじゃないよね…?
謝った時の笑顔が、かなり引っ掛かる…。