空色


「そうね、初めて失恋を学ぶのも、あの子には必要なんだと思うわ。そしてそのうち、ホントの恋って何だろうって、分かる時が来るのね。それまでひかりちゃんがあの子を好きでいてくれるといいんだけど…」

レオママが意味ありげにあたしを見つめて微笑むから、あたしの顔が熱くなる。

「ないですよ、あたしとレオはっ!」

あたしの慌てぶりに、レオママは笑ってた。

「あたしの予感は当たるんだから☆そのうち分かるわ♪」

レオママにはかなわないな。

絶対に有り得ないコトなのに、少し期待してしまいそうになる自分が嫌だ。


あたしは残りのジュースを飲み干して、冷静なふりをした。


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