かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



気まずそうに話す陸くん。

実は…もう計画して用意してたらしいんだ…。

私へのクリスマス。


でも当日驚かしたくて、はぐらかしたんだって。

でもそれでこんな喧嘩になっちゃうなんて思ってなかったらしい。


「本当にごめんね、桃香」

「ううん…私こそごめんね。子供みたいに拗ねて…お子ちゃまは私だよ…」

「いや…俺もガキなんだって…あんな事くらいで拗ねて、桃香泣かして…ごめん」

「ううん…でもよかったぁ…仲直り…だねっ☆」

「うん。計画ダメになるんじゃないかと思ってた…良かった」


陸くんが優しく抱きしめてくれる。

暖かくて幸せ。


「桃香、身体平気?ダルくない?」

「うん。平気だよぉ」

「じゃ、少し寝て朝になったら出発な?」

「どこに行くの?」

「クリスマススペシャルデート☆ちょっと朝早いけどいい?」

「うん。」

「じゃ、ちょっと寝よっか?」

「うん」


そのまま、温かい腕に抱きしめられて、

いつの間にか眠りについていた。

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