かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「俺、ちゃんと桃香に謝りたい。本当にごめん!!!」

まっすぐ目を見て謝って、そして深々と頭を下げる健吾。


「うん…ありがとう。謝ってもらえてスッキリ出来たよ」

「桃香、俺マジで反省してるんだ。桃香が出て行って…マジ応えた…」

「ん…そっか」

「マジで反省してる。もうあんな事しない。俺、一生桃香だけでいるから!」

「……」


健吾の真っ直ぐで真剣な言葉。



「桃香、今回だけ許してくれ!俺、桃香じゃないとダメなんだ!」


健吾は必死な顔で嘆願してきた。



「……健吾」

「頼むよ。俺、お前が居なくなって、どれだけ大事だったか気付かされた。
 今さらかも知んねーけど、俺には桃香しかいないんだ。だから…だからさ
 桃香、俺んとこ帰ってきてよ。もう一度だけ、俺にチャンスをくれ!!!」

「…健吾…」


健吾の真剣な想いは、ちゃんと伝わってきた。

涙ぐんでるように見える健吾…


後悔して、反省して、

もう一度やり直したいって願ってくれてる。

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