生意気生徒と塾講師



「沙羅ちゃん」


「はあ〜ほんと私ってばかだなあ...ぅっ‥
ごめんなさい..せ・んせ泣くつも・・・!?え?」


突然私の目の前が
真っ暗になった。


それがどうしてなのか
気づくのにそんなに時間はかからなかった。


「先生?」

「無理せずに泣いていいよ。その代わりいまは先生じゃなくて一人の幼なじみと思って。」


「ありがと」


それから
どのくらいたったかは
分からないけれど
長い時間私は
先生..じゃなくて
由空君の胸の中にいた。
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