チョコレート




クルッ

悠介は無言で振り向く……。


アヤ「あの……これ……」



悠介に聞こえるか聞こえないかぐらいの声であたしは悠介にチョコを渡した。





悠介は驚いたのか、

ユウ「あ、ああ。

ありがとう。」



とだけ言った。





それだけでも、あたしは受け取ってもらえたからすごく嬉しかった。




それからのことはよく覚えていない。




ただ、あたしはすごく浮かれてたんだ。






受け取ってもらえただけでも、十分だったのに……

いつからあたしは、こんなに欲張りになってたんだろう………。



バレンタインからちょうど1ヶ月後、あたしがこんなことを思ってるなんて、今のあたしは知らない。






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