私の好きな空
第一章 春空

Ⅰ.出会い

勉強机にある時計が6時30分を指したとき大きな音がなった。

『ぴぴぴぴぃー』


私は眠い目を擦りながら、ベッドから起き上がる。そして、永遠と鳴ってる時計の音を止める。

「ふぁ〜眠い。」

欠伸をしながら背伸びをして、カレンダーをみた。

「今日は…いよいよかぁ。」

カレンダーには赤のペンで印がついてる。
『高校入学式』

私は今日、高校生の仲間入りするのだ。


おっとぉ!自己紹介がまだだったねっ。私の名前は、橘 瑠歌(タチバナ ルカ)15歳です。今日から歩いて15分くらいで着く、朝霞(アサカ)高校の一年生です。

「髪型どうしよー。」

髪型で悩んでいたらドアの向こうから声がした。

「瑠歌〜起きてるの〜?」

「あっおはよう!お母さんっ♪起きてたよぉ。」

私は、ドアを開けお母さんに挨拶した。

「あら、おはよう。準備はできたの?」

お母さんは少し驚いたようだった。

「それが髪型決まらなくて。」

お母さんは、はぁとため息を一度して、私の部屋に入ってきた。

「しょうがないわねぇ。お母さんが、ポニーテール結んであげるわよ。」

「なっ!?だっ大丈夫だよぉ!!自分で結べるからっ。」

私は慌てて説得したが、お母さんはいぃからと束ね始めた。

「…ぶぅ〜結べるのにぃ〜」

「まぁまぁ、いぃじゃないの。お母さんだって手伝いたいんだから♪」

お母さんはクスッと笑いながら私の髪を結んでる。

「あっこれ、付けていきなさい。」

お母さんが出したのは、私が小さい頃から大事に持っていた、空色のリボンだった。

「うーん…そうだね。付けていくよ。貸して?」

私はお母さんからリボンを貰い髪にリボンを結んだ。

「…いぃかんじかなぁ、お母さん。」

「似合ってるじゃないの。さっさ、朝ごはんの準備できてるから早く降りてらっしゃい。」

お母さんは部屋から出ていった。
私は新品の制服に着替えた。

「やっぱ、この学校にしてよかったぁ。制服可愛いし。」

鏡の前で一回転してもう一度鏡を見た。

「よしっ!朝ごはんたべよぉーっと♪」

ニコニコな顔をしながら自分の部屋を出て下に降りた。


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