私の好きな空
「かっ家族愛だなんてそんなっ。」

私は、焦って否定した。お母さんは、ニコニコしていた。私は、教室に行かなければいけないことを忘れていた。

「あっわっ私、行かなきゃ。お母さん、行くね。」

「はいはい。じゃぁまた後でね。」

「うん。また後で。…それじゃ失礼します。」

「はぁい。頑張ってね。」

私は、おばさんに挨拶をして、教室へ向かった。


校舎に入ると、入学式の飾りがされていた。

『新一年生!!入学おめでとう!!』

『ご入学おめでとうございます』


いろんな祝い言葉に包まれ、なんか照れ臭いかんじがする。

一年生の教室は4階。階段を上ってく。

結構きついなぁ…遅刻しかけたら、絶対きついよ。遅刻しないようにしなきゃ。
階段を上りきり、1年A組の教室を探した。A組は階段から遠い位置にあった。廊下には、数名の生徒が話し込んでいた。
私は、廊下を歩きやっと自分のクラスにたどり着いた。

「ここが…今日から私のクラスかぁ…たくさん友達できるといぃなぁ。」

そう呟き私はクラスに入ろうとドアをあけた。

『ぼふっ』

ん?何の音??
聞き覚えのない音が聞こえて…頭に何か当たったような感覚があった。足元をみると…黒板消しが落ちていた。

………まさか…

クラスにいた生徒は爆発しまくってた。私はとても恥ずかしくなって何もなかったかのように
自分の席を探した。
「おいっ先生じゃねぇじゃん。空〜なにやってんだよぉ。」

「だってさっき廊下にいたしさぁ〜。」
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