ハニー*スパイス
「無理だよ……」
あたしは顔を覆った。
もう限界。
パパの前で、泣きたくなんかなかったのに……。
涙が後から後からこぼれてくる。
「その人、遠くに行っちゃうの……。
明日、ニューヨークに……。きっともう会えない……」
最後の方は嗚咽で言葉にならなかった。
「椿……もういい……何も言うな……」
ポンポンってパパに頭を撫でられる。
あたしは、首を横に振った。
「ううん、聞いて? パパ?」
とあたしは、自分の恋の話をした。