図書委員の彼は。
第一章


目が合うと、微笑みながら


「こんにちは」


と挨拶をしてくれる。



私は、その度に胸が苦しくなって、でもどこか満たされて、


『こんにちは』


と返事をするの。



こんな風に、私の甘くて暖かな時間が始まる。

< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop