最強☆マイヒーロー





「ん…まぁ……」



言葉を濁す、朱后君に不安が増す




「朱后がはっきり言わねぇなら、俺が言わせてもらうぞ」

私と朱后君を見て、蒼はそう言った




「チッ……分かったよ」

苦々しく、顔を歪ませる朱后君は、一呼吸おいてから、静かに言った



「軽い喧嘩とは少し違う……潰し合いだよ…」




潰し合い……



「殺し合いだな」


すぐさま蒼が付け足した、その言葉……

「死ぬの…?」




そもそも、なんで殺し合いなんて……




「ちょいタンマ。
意味わかんないんだけど……


一から説明してくれないかな?」




今までずっと険しい顔のまま、黙っていた琥珀がそう言った








< 102 / 241 >

この作品をシェア

pagetop