俺様甘甘王子様

オレサマアマアマ、オウジサマ







 
 走った。

 走った。


 もう、止まらない。

 あたしの足は。



 どれくらい

 待たせただろう。


 どれくらい

 心配させただろう。


 どれくらい

 迷惑をかけただろう。



 ごめんね龍。

 でも、今行くわよ。



 



 「龍!!」


 あたしは

 愛しい彼の名前を呼んで、

 走った。


 ひたすら

 駆け巡る。




 
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