【短】隣のお兄ちゃんと私
お母さんから頼んだんじゃ…?


「俺、お前と会えなくなったことが寂しくて…でも、お前が会いたくないんじゃ仕方ないだろ?だから、受験勉強見ますって、自分で売り込んだんだ。無理矢理でも、お前と会いたかったから」



誰が想像しえただろうか?

この、この無愛想人間からこんな言葉が聞けるなんて。


私、そんなこと言われたら勘違いしちゃうよ?


じーーっとお兄ちゃんを見つめる私から、すっと目をそらして口を覆うお兄ちゃんはうっすら赤くなっていて。


はじめて、『かっこいい』じゃなくて『かわいい』って思えた。



「お兄ちゃん…私のことどう思ってる?」




半分の期待と、半分の不安と…

そんな気持ちを抱えながら聞いた私におにいちゃんは答えてくれた。

私の唇にキスを落としながら。






「もうずっと前から好きだよ…」
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