何度もキミに恋をする
プロローグ
ねぇ、蒼。


恋って、こんなに辛いものなんだね。

愛して、愛されて。

あたし達の恋は、そんな生やさしいものじゃなかったね。


でも、辛かったのは…
君だけだよね。

だって、あたしは何も覚えていなかったのだから。


ゴメンね。

君の、蒼のことだけは忘れたくなかったな。

でも、もう忘れない。


だって…

何度忘れたって、君が思い出させてくれるんだ。

それに、何度忘れたって、きっとあたしは恋に落ちる。


君に。

君は笑うだろうけど、

あたし達は『運命の赤い糸』で結ばれているんだから。
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