彼とあたしの秘密の事情

「ねぇ、キミこの辺に住んでるの?」



何を話したらいいのか迷っていたあたしに
凌さんの方から話しかけてくれた。



『あ、はい』




「そうなんだ~。」


曖昧な返事を返したあたしに凌さんは
ちゃんと返してくれた。



ただ、それだけなのにあたしは
とってもうれしかった。




「じゃあさ~
 明日、試合に勝ったらまたここで俺に
 逢ってくれる?

 俺待ってるから・・・」







えっ・・・・

今なんて・・・



凌さんがまたあたしに逢いたい!?







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