ごめんね、ありがとう…先生
「伊能先生?」
「石川。また来たのか」
「またって言い方はないでしょ……」


沙依を見た春美は声が小さくなっていく。


「香山さん…?川口さん…?」


沙依と鈴奈が保健室でお昼を食べていること。それは春美にとって羨ましく、憎たらしい存在であった。





「拓哉~」
「また来たのかよ。健一」
「渡部先生…」
「石川か」




側にいた春美に健一は気付いた。


同時に春美も渡部先生と拓哉がここにいる三人と仲が良いことが感じ取れた。







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