【長編】Milk Tea
「梨佳さん……綺麗だね」
頬杖をつきながら、向かい側に座っている尚に言うと、尚はキョトンとする。
「そうか?普通じゃね?」
普通じゃないよ。
あれは……。
「羨ましいくらい綺麗だよ」
そう言ってあたしは水を口に含んだ。
しばらくすると、梨佳さんが料理を運んできた。
「美麗ちゃん……どうぞ」
そう言って差し出されたパスタ。
「わぁ……おいしそぉ。いただきまぁす」
感動しながら口に運ぼうとした瞬間。
梨佳さんはあたしの耳元で囁いた。
「尚がここに女の子連れてきたの、美麗ちゃんが初めてよ」
って。
バッと梨佳さんに視線を向けると、優しい笑顔で去って行った。