純情BABY
連れてかれた場所は音楽準備室だった。





何でここも鍵かかってないの?





入り口のドアをパタンと閉めると、廊下から聞こえてたざわめきが止んだ。




『ここ、防音だから大声出しても外には聞こえないから』




嘘っ!!




じゃあ昨日みたく襲われたら大変じゃん!




「こ、これ以上近づかないでよ!?」





出来るだけ距離を取って、威嚇するように睨み付けた。




『取って喰うような事はもうしないからそんな睨むなよ』





入り口近くの壁にもたれ掛かり、くっきり切れ長の目を細めて私を見るその姿にドキッとしてしまった。





くそう。イケメンだからってドキッとするとは、なんたる不覚っ!




い、いけない。容姿に惑わされちゃダメだって昨日思い知ったじゃん。





でも何も言わずにジッと見つめられたら、惑わされてもいいかな?なんて愚かにも思ってしまう。





『あのさ、』




姿勢も私を見る顔つきも変わらないまま声を掛けられて、またドキッとしてしまった。




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